夜中にふとペットカメラのアプリを開いたとき、画面をふわふわと漂う「白い光の玉」を見て、ゾッとした経験はありませんか?
「これって、もしかして心霊現象(オーブ)……?」 「うちのペットは何か恐ろしいものを見ているの?」と思った方もいるのではないでしょうか?
ネット上でも「ペットカメラ 怖い」「留守番カメラ 白い玉」といった検索ワードで調べられている様子。
しかし、結論から申し上げます。そのオーブの正体は、100%科学的に説明できる物理現象です。
本記事では、ペットカメラに映り込むオーブの正体を徹底的に解明し、あなたの不安を解消します。さらに、その「映り込み」を劇的に減らす方法や、買い替えにおすすめの最新カメラまで詳しくご紹介します。
ペットカメラに映る「オーブ」の正体とは?

多くの人が「心霊現象」と勘違いしてしまうあの白い光。
その正体は、専門用語で「バックキャタリング(背面散乱)」と呼ばれる現象です。
正体は「目に見えない微細なゴミ」

カメラのレンズのすぐ近くを浮遊している以下の物質が、カメラの光を反射して白く光って見えているだけなのです。
- ハウスダスト・埃(ホコリ)
- ペットの抜け毛やフケ
- 小さな羽虫
- 空気中の水分(湿気・霧)
なぜ「発光」しているように見えるのか
ペットカメラの多くは、暗い場所でも撮影できるように「赤外線(IR)ライト」を搭載しています。
赤外線は人間の目には見えませんが、カメラのセンサーは敏感にキャッチします。
レンズの至近距離で赤外線を反射した埃は、ピンぼけ状態になることで、大きく丸い、発光する玉のように映し出されるのです。
ペットがオーブを追いかける理由
「でも、うちの子がその光を目で追っているんです!」という声もよく聞かれます。

これにも理由があります。
ペット(特に猫や犬)は人間よりも動体視力が良く、また暗所での視覚が発達しています。
人間には見えない微細な埃の動きや、あるいはカメラから微かに漏れる作動音、赤外線の光を察知して反応しているに過ぎません。
なぜ「ペットカメラ」でオーブが多発するのか
普通のビデオカメラより、なぜペットカメラでこの現象が起きやすいのでしょうか。
そこにはペットを飼っている環境ならではの理由があります。
ペットの動きが埃を舞い上げる
犬や猫が部屋を走り回ったり、体を振ったりするたびに、床に落ちていた埃や抜け毛、フケが空気中に舞い上がります。
これがカメラの前を通過するため、オーブが発生しやすくなります。
赤外線照射距離の問題
家庭用の据え置き型カメラは、レンズのすぐ隣に赤外線LEDが配置されています。
この構造上、レンズの直前にある物体に強烈に光が反射しやすく、オーブ現象が顕著に現れるのです。
フレームレートとシャッタースピード
ネットワークカメラはデータ容量を抑えるため、フレームレートが低めに設定されていることがあります。
また、明るさを確保するためにシャッタースピードが低めに設定されており、残像が発生しやすい傾向があります。
そのため、素早く動く埃が「残像」を伴ってゆっくり動いているように見え、より「意志を持って浮遊している霊体」のように見えてしまうのです。
「本物の心霊現象」と勘違いしやすい映像の特徴
不安を完全に拭い去るために、よくある「心霊現象っぽい動き」の正体を解説します。
急に現れて急に消える
これは、埃が赤外線の照射範囲(ライトが届く範囲)に入った瞬間に光り、範囲から外れた瞬間に見えなくなるためです。
瞬間移動したように見えるのはこのためです。
不規則な動き(急旋回など)
空気の流れ(エアコンの風、換気扇、ペットの移動による気流)によって、微細な埃は驚くほど複雑な動きをします。
これが「自らの意志で動いている」ように錯覚させます。
複数のオーブが連なって動く
これは小さな虫や、蜘蛛の巣に付着した埃である場合が多いです。
特に蜘蛛の巣は細すぎてカメラに映らず、そこに付いた埃だけが空中に浮いているように見えます。
オーブ(白い光)を減らすための5つの対策
「正体はわかったけれど、やっぱり映ると気持ち悪い……」という方のために、物理的な対策をご紹介します。



どうしても気味が悪いよね・・・
こまめな掃除と空気清浄機の活用
最も効果的なのは、原因となる「埃」を減らすことです。
カメラ周辺だけでも毎日クイックルワイパーなどで掃除し、空気清浄機をカメラの近くに配置することで、オーブの発生率は激減します。
カメラのレンズを清掃する
レンズに指紋や脂がついていると、光が拡散してオーブがより大きく、ぼんやりと映ります。
メガネ拭きのような柔らかい布で、定期的にレンズ面を拭きましょう。



レンズは繊細なので、拭いても良いかちゃんと説明書を見てからにしましょう!
設置場所を見直す
エアコンの吹き出し口の近くや、カーテンのそばは埃が舞いやすい場所です。
また、壁のすぐ近くに置くと壁面反射でオーブが目立ちやすくなるため、周囲に障害物がない開けた場所に設置するのがコツです。
赤外線機能をオフにして「常夜灯」を使う
もし可能であれば、カメラの赤外線ナイトビジョン機能をオフにし、部屋に小さな常夜灯(足元灯)をつけてみてください。
可視光下では、赤外線特有の反射が起きないため、オーブはほとんど映らなくなります。
ファームウェアをアップデートする
メーカー側もこの「オーブ問題」は把握しています。
最新のファームウェアでは、画像処理アルゴリズムによってノイズ(オーブ)をカットする機能が向上している場合があります。
オーブが映りにくい最新カメラの選び方
今のカメラでどうしてもオーブが気になるなら、技術的に「オーブが出にくい設計」のモデルに買い替えるのが一番の近道です。
以下のスペックに注目して選んでみてください。
「フルカラーナイトビジョン」搭載モデル
従来の白黒赤外線モードではなく、微弱な光を増幅して夜間でもカラーで撮影できるモデルです。
赤外線反射に頼らないため、あの不気味な白い玉に悩まされることがほぼありません。
「高画素・高解像度」モデル(2K/4K)
解像度が低いと埃が大きな塊(オーブ)に見えますが、高解像度カメラなら「あ、これはただの埃だな」とはっきり判別できるほど鮮明に映ります。
不安を解消するには「正体が見える」ことが一番です。
AI検知機能が優れたモデル
「動体検知」ではなく「ペット検知」に特化したAIを搭載しているモデルを選びましょう。
埃の動き(オーブ)には反応せず、ペットが動いた時だけ通知してくれるため、夜中にオーブのせいでスマホが鳴り響くストレスから解放されます。
まとめ:オーブは「守られている証」かもしれない?
ペットカメラに映るオーブの正体は、心霊現象ではなく、お部屋の埃やペットのフケが光に反射したものでした。
もし、それでも「何か不思議な力が働いている」と感じるなら、それは「カメラがしっかり作動して、小さな変化も見逃さずに捉えている証拠」だと捉えてみてはいかがでしょうか。
高性能なカメラほど、本来見えないはずの微細なものまで映し出してしまうものです。
不安な夜を過ごすよりも、最新のテクノロジーを駆使したカメラに切り替えて、クリアな映像で愛犬・愛猫の可愛い姿を見守る方が、飼い主さんにとってもペットにとっても幸せなはずです。
今日から「怖いオーブ」とはおさらばして、安心で快適なペットライフを送りましょう!



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